ほとんどの香水はトップ、ミドル、ラストという3段階のノート(香調)に分かれて香り立ちます。トップに占める香料の分量によって爽やかであったり、重厚であったりします。
香水はそれぞれ香料の含まれる割合、つまり香料の濃度が違います。香料の割合(賦香率)によってEDT(オードトワレ)、EDP(オーデパルファム)などと呼び方が変わるのです。割合の高いものほど持続時間が長くなるなど、それぞれ香りの持続時間や特徴が変わります。下記のように大きく分けて4つに分類されます。但し、EDP、EDTなどはあくまでもメーカー発表ですので持続時間が保証されているわけではありません。特に近年の香水はEDPでも持続時間が短いと言われるものもあるので参考程度にされる方がいいと思います。
種類 | 表記 | 香料の割合 | 持続時間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
パルファン | P | 15~20% | 約5~7時間 | 香料の割合が最も高く、香りに深みと豊かさが感じられます。持続時間も長いため、つける量は少しでも大丈夫です。 |
オーデパルファム | EDP | 10~15% | 約5時間 | 濃度・品格とパルファンに近いものを持ちながら、価格が手頃で日常的にも使いやすくなっています。ヨーロッパでは夜用の香りとして親しまれています。 |
オードトワレ | EDT | 5~10% | 約3~4時間 | 濃度が低い為、朝つければ午後ほんのり香る程度で、昼の香水として親しまれています。さりげなく香らせたい方や香水初心者にオススメです。 |
オーデコロン | EDC | 3~5% | 約1~2時間 | 濃度が最も低く、香りが爽やかで軽いものが多いです。気分をリフレッシュさせたい時やスポーツの後などに最適です。 |
オーデサンテゥール アルコールフリー |
EDS AF |
1~3% | 約1~2時間 | アルコールを使っていないタイプで、肌の弱い人や子供にも使えます。 |
ちなみにEDTやEDPの後ろにSPと表記してあるものは、「スプレータイプのもの」ということです。スプレーを省略してSPと表記しています。また、SPの表記がないものやBTと表記のあるものは「ボトルタイプのもの」ということです。
同じ香水でも、つける人によって香り方は異なります。肌表面のph濃度(酸性~アルカリ性)や、皮脂分泌量の違い、体温や気候によっても香りは微妙に異なります。つまり、男性と女性が同じ香水をつけても香り方は異なるんです。香りを選ぶ時は、必ず自分の肌にのせて香りを確認することが大切です。